結論からいうと載ります。
と聞くとガックリする方もいると思います。そりゃ誰でも載りたくはないですよね。
でも、今の返済の辛さや苦しさを続ける事でいつかはブラックリストに載ってしまうでしょう。
任意整理は、返済期間を伸ばす事で毎月の返済を減らす事ができます。
ここでは、任意整理とブラックリストについてご説明します。
返済で苦しい思いをしている方も、よければ最後までご覧ください。

任意整理とはなにか?そのメリットとデメリットは?
任意整理というのは、債務整理の手続きの1つですが唯一裁判所を通すことなく整理できます。
法律の専門家と債権者の間で話し合いをし将来的な利息や遅延損害金のカット、返済期間の延長などを交渉します。
結果的に借金を減らす事を目的としますが、借金を0にするわけではありません。

任意整理とブラックリスト
任意整理を行うとブラックリストに載りますが、なぜ載ってしまうのかというと借入の契約(借金)をする時には貸金業者との間で返済期限などを約束します。
これはお互いの信用の上に成立している契約ですが、任意整理はその約束と違う方法で返済していくというものになりますから、信用情報機関には事故情報として記録されます。
任意整理のメリットとデメリット
カンタンに説明すると、任意整理のメリットは毎月の返済が楽になるということ。そしてデメリットはブラックリストに載るというものです。
メリットである「返済が楽になる」とは具体的にどういったものかというと
・利息のカットや減額
・もし過払い金があれば元金も減らせる
・督促や取り立てが止まる(原則として)
・会社や家族にはバレにくい
などがあります。
一方デメリットですがブラックリストに載る以外には何かあるかというと
・保証人付きの借金だった場合、保証人は一括返済を迫られてしまう
・任意整理の対象となる、または関連する口座は凍結されてしまう
・和解できない場合もある
などです。
任意整理のざっくりとした費用感
任意整理の費用はいったいどれくらいなのでしょうか。
一般的な相場ですが、貸金業者1社あたり5~15万円ほどとなっています。
例えば1社から借りている人と3社から借りている人では当然費用も違ってきます。
これは着手金の話で、他にも報酬が別途発生しますので事前に専門家によく相談しましょう。
相談は無料という事務所は多いので安心ですね。
ブラックリストに載るとその後の生活はどう変わるのか?
任意整理をしてブラックリストに載ったあと、生活はどう変わるのでしょうか。
今までの生活とは違いできなくなることがあります。
・クレジットカードの利用(今まで使っていたものも含む)
・ローンなどの借入
・スマホなどの分割払い(一括ならOK)
・賃貸契約ができない可能性が上がる
などです。

つまり信用情報機関に確認が必要なことは全てできなくなると思っていいでしょう。
しかし、逆に考えればそれ以外のことは制限されません。
クレジットカードについては利用できない、と説明しましたが家族カードなど自分が名義でないカードは使えますし、ETCもパーソナルカードのようにデポジットのものに切り替えればいいのです。
生命保険にだって入れますし、ちょっと貯金して一括で購入すればスマホだって機種変できます。
転職や就職だって問題なくできますし、選挙権だって失うなんてことはありません。
勤務先にバレたらどうしよう・・・そんな心配もありますよね。
でも、確実にバレないわけではありませんが、自己破産に比べるとバレる可能性は低いと言われています。
万が一バレてしまったとしても、それを理由に減俸されたり解雇されたりはしません。

いつになったらブラックリストから消えるのか?
では一体いつまでブラックリストに載ったままになるのでしょうか。
任意整理の場合は、借金完済から5年程度となっています。
例えば完済まで4年かかったとします。するとブラックリストに掲載される年数は全部で9年となります。

一度でもブラックリストに載ると記録はずっと残るの?
いいえ、永遠に残ることはありません。
返済を延滞しないなど特に問題がなければ、一定期間が過ぎるとクリーンな状態に戻ります。
ただし、信用情報機関ではなく貸金業者やクレジットカード会社などが独自で保管している事故情報、いわゆる社内ブラックは長期間残る可能性があります。
任意整理は人生で何度までできる?
何度までできる、といった制限はありませんので何度でもできます。
しかし、法律の専門家と貸金業者との間の話し合いによって行われるものなので、何度もしていれば業者からの制限も信用も厳しくなるでしょう。