借金救済措置と一緒に過払い金という言葉もよく聞きます。
だいたいのことについては知っていても、詳しいことについてはあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はこの過払い金についてご説明します。

過払い金とはいったいどういうお金か?
過払い金とは、借入先に払いすぎていた利息のことです。
では、なぜ利息を払いすぎるような事になったのでしょうか。
それは、利息制限法と出資法の上限金利の差に原因があります。
そう聞くと何だか難しい印象を持つと思いますが、まずこちらを御覧ください。
そもそも過払い金とはどうしてできたのか?
出資法の上限を超える金利で貸し付けた場合は罪に問われますが、利息制限法の上限を超えても罪には問われませんでした。

貸金業でお金を稼ぎたければ、当然出資法の上限金利で貸し付けますよね。 これが過払い金の原因となったわけです。
誰でも払っていたかもしれない過払い金
誰でも払っていた可能性というのは、実は過払い金というのはクレジットカードでも発生しているケースがあるからです。
それはキャッシング機能のこと。そして、このキャッシングの利息が過払い金となるケースがある、というものです。
※ショッピング機能では過払い金請求はできません。
返済中でも過払い金は取り戻せるが・・・
さて、その過払い金ですが例えばキャッシングを返済している最中でも返還の請求はできるのか?ということですが結論から言えばできます。
ただ、いくつかデメリットもあるので専門家によく相談してから決めても遅くはありません。
ちなみに完済している方も当然過払い金の請求は可能です。

過払い金で借金を減額できるってホント!?
既にご説明したように、過払い金を返済に充てることで減額する方法はあります。中には過払い金で借金を完済する方もいます。
ただ、1点気をつけねばならない点があります。
過払い金で借金が完済できなかった場合は、任意整理をする事になります。借金は減額できますがブラックリストに掲載されます。
でも、ちょっと待って下さい。
一時的にはブラックリストに載りますが、返済を楽にして完済しやすい環境を作ることが最優先ではないでしょうか。
過払い金が帰ってくるまでの期間
過払い金は直接あなたの口座に振り込まれるのではなく、弁護士事務所などを通して返還されます。
一般的には3~6ヶ月程度かかると言われています。
ただし、提示額に和解せず訴訟をする場合は1年ほどかかってしまう事もあります。
過払い金にが返ってこない事もある!?
あります。
注意しなければいけないのは、いつ契約したかです。
過払い金はグレーゾーンの金利で契約をしていなければ発生しません。
ですので2010年よりも前の契約でなければ発生しません。

過払い金にも時効がある
先程の2010年の話もそうですが、もう1つ条件があります。
完済してから10年を過ぎてしまうと時効が成立してしまい、過払い金は返ってきません。
また、10年以内であっても借入先が倒産している場合もどうように返ってこないので気をつけましょう。